皆様こんばんは。

物言えば唇寒し秋の風」なんて諺もあります。
自分もブロマガを通じてペラペラ余計なことを話して
ボロを出すより、
おとなしく動画だけ出すほうが良いのかな…。

そんな動画がこちら(先日投稿しました)。


さて投稿動画の制作裏話を書きますが…。
まぁ読者のほとんどが「これと同じ動画作れ」って言われたら
多分作れるくらい、マル秘テクニックもセンスも駆使していません。
なので、自分自身の反省の意味も込めて制作経緯を述べていきます。

※通常は「テクニックもセンスも駆使してるぞ」と思われそうですが、
 安心してください。普段の動画も(少ししか)駆使してません。

※以後キャスト・スタッフの継承略




今から1年前。自らのスケジュール管理不足で「AniPAFE2015」の
動画参加に間に合わなかったところからすべては始まります。
さすがに2年連続で参加を「落とす」ことは自尊心が許さず、
今年度(2016年)はGW明けから少しずつ参加動画ネタを脳内で
練っていました。
※GWには合作と自分主催のイベントがあったので、そっちに集中

今年の動画受付期間が8/31~9/19。逆算して7月中旬あたりから
編集ツール立ち上げれば(=2ヶ月くらいあれば)何とかなる…
…と思っていたのですが、思わぬ伏兵に完全にやられました。

そう、「リオ五輪」。

日本人の活躍ラッシュだったのも大きいし、ロンドンの時も思ったけど、
カメラワークやシーンの編集が(生放送なのに)すごかった。
※北京五輪の時はさほどスゴイと思わなかった。
技術の進歩とは言え、すっかり番組に釘付けになってしまい、
閉幕式(8/22)終了まで全くツールを立ち上げてませんでした。

一応今回は、ツールの立ち上げ有無に関係なく「間に合わないと
判断した時に備えて、2週間ほどで作れるネタ」を考えていました。
でも昨年のAniPAFE不参加の頃から考えていたワケじゃなく、
7月上旬に見ていた夏アニメでふと思いついたのです。

…それが今回のネタ「リゼロMAD」でした。




「リゼロ」は正直「とりわけお気に入りのアニメ」ではありません。
展開次第では8月で切ろうと思っていたし…。

でもアニメ第1クール終盤(6月下旬)でレムを窮地から救い出し、
その後はスバルを(彼がエミリアしか目に映ってないのを百も承知で)
尊敬と憧れをもって慕い続けるレムの姿を見て、
「あ、この構図、ネタになるじゃん♪」と脳内でMADが出来ました。

「彼のことが好き。でも彼には私よりも好きな人がいる…!」
このイメージを基に思い付いたBGMがテレサ・テンの「つぐない」。

現在のヒット曲をディスる気は毛頭ありませんが、昭和の歌謡曲のほうが
詩の内容がスッと心に沁み込んでくる良さがありますね。

この曲、2番の歌詞も「レムがスバルを慕う気持ち」とシンクロする
シーンが多くて、使おうと思えば使えたのですが…。
昭和の歌謡曲を「MAD使用曲」として捉えた時、楽曲FULLの尺に
してしまうと却って動画全体が間延びするんじゃないかと思いました。
いやこれは単に「間延びしないような神編集」ができない自分の
技術不足・センス不足でもあるのですがw

そんなワケで、2番の部分を丸ごとカットして、1番のサビに
終盤の大サビ部分を繋げて「楽曲再生時間:1分49秒」にしました。
※楽曲FULLだと3分45秒




今回BGM編集をしながら、この曲が流行していた頃(約30年前)に
語られていた都市伝説を思い出しました。

「20代女性がカラオケでテレサ・テンを歌っているとき。
 それは不倫中か、あるいは失恋したばかりの可能性が高いから、
 相談に乗ってあげるフリして口説き落とすことができる」

…女性読者の皆様、本当に申し訳ありません。

そんなことを考えていたからってワケじゃないんですが、
今回の動画構成は「カラオケPVっぽく」しようと思いました。
PVって言っても今様な「カットバックによるキラキラ編集」ではなく
「クロスフェードによるゆったり編集」を意識して、画像については
「BGMの世界観と大きく外れていなければいいんじゃないの?」
程度のノリでシーンを選択&繋いでいきました。




今回の画像編集でこだわった点は大きく分けて3つ。

【①アスペクト比】


昭和時代のBGMを使用したMADを作るとき、雰囲気をより昭和っぽく
するためにアスペクト比を「4:3」にする手法を多く見ますが、
ここでは敢えて逆の「21:9」にしました。

「4:3」にするとキャラが見切れると言うワケではなかったのですが、
「昭和の雰囲気(4:3)と使用する素材(スバル・レム・異世界)が
合わなすぎる」と考える反面、「昭和のBGMにシネスコサイズの画像を
合わせたMADって、そんなに見かけないよね」と、今回のイベントは
もとより、これまでにも数多く投稿されている「リゼロMAD」との
差別化も狙いました。



画面上下に黒帯を重ねただけですが、これにより局ロゴ
(画面右上に赤く囲った部分)を目立たなくさせる効果もあります。

[どーでもいい情報:シネスコサイズ]
アメリカの映画製作会社20世紀フォックスが1953年に開発した、
大画面で映画を楽しむためのサイズの名称で、縦横比は「2.35:1」。
…1953年って、思いっ切り「昭和」じゃんw




【②ふたりの世界】

BGMの持つ世界観を大事にしようと思い、スバルとレム以外の
キャラをなるべく映さないように画面を拡大&移動させました。

たとえば、アニメ本編ではこんな構図だったシーンを…


↓↓↓

赤枠で囲った部分だけが映るようにして…


↓↓↓

MAD本編ではこうなりました。





【③サムネの差別化】

別に今回のMADに関わらず「サムネの差別化」は常に意識しています。
ただ「リゼロMAD」はもう既にたくさんの「おいしいキャプ画」が
サムネとして利用されているので、「手描きやコラージュでもしないと
差別化は無理」と思いました。

「MAD本編に手描きやコラの部分は無いし、アニメ本編からサムネを
抽出(且つ差別化)するのは無理」だったので、アニメ本編には
登場しないこの画像を使わせていただきました。



こちら、原作出版元が販売している「レムの抱き枕カバー」の画像です。
niconicoではこの画像をサムネにしている動画をあまり見ないのですが、
bilibiliなど海外の動画投稿サイトでは結構頻繁に見かけますねw




以上をもって、今回の動画の制作痴話は終了です。
皆様の動画鑑賞やMAD作成のヒントになれば幸いです。

そんじゃ、また☆