2016年06月

皆様こんばんは。

遅くなって申し訳ありませんでした。
前回の記事の続き(MAD制作裏話)です。


さて今回は(今回こそ?)制作裏話の大本命、
「合作メンバー呉越同舟?」暴露話をしたいと思います。
また話の合間で、紫パートの編集裏話の補足も挟みます。

と、その前に、「制作裏話その①」で掲載した画像を覚えてますか?


「この18名は誰でしょう?」とクイズを出したまま放置していました。
本記事の最後に答え合わせをしますので、今から動画をクリックして
確認するも良し、そのまま読み進めても良し。皆様にお任せします。

※以後キャスト・スタッフの敬称略

※合作メンバーは適宜「メンバーA」「メンバーB」…と表記
※アルファベットとアカウント名のイニシャルはバラバラです




【合作参加表明からSkype開設まで】

前々から合作への興味はありました。ただこれまでの自分の
投稿動画の構成は柔軟性に欠けると言いますか応用力に乏しいと
言いますか、とにかく「合同制作において皆と足並みを揃える」
ような編集や構成は自分には無理だろうと客観的に思ってました。

さらに「Skype未開設」もハンデでした。各メンバーの進捗確認には
Skypeでのやりとりが今や不可欠です。他のSNSでも可能ですが、
確認が遅くなったり、他のユーザーに情報が漏れてしまうことも
あります。ツイッターのタイムラインで「さぎょいぷ」ってワードが
頻出するように「作業確認のSkype」は合作における鉄板ツールです。

そんなこんなで、合作への興味はあっても実際に関わることは
無いだろうなぁと思っていた昨年末、主催者から「合作メンバー募集」の
ツイートとコミュニティの紹介がありました。「自分は参加すること
無いケド、一応拡散しておきましょうかね」と、その場はリツイート
だけして放置しました。

…そこから数十分後。さっきの「募集ツイート」がちょくちょくTLに
浮上する(=誰かがリプしている)ので確認すると、普段からリプの
やり取りをしているフォロワーが数名、参加表明をしていました。
そのフォロワーに「頑張って下さい」とリプしたり、その合作の趣旨に
ついて他愛無いコメントを数回繰り返していたら…

「えっちるさん参加ヤッター!!」
どこをどう読み間違えたのか、メンバーAが誤爆ツイートしました。

主催者「よろしくお願いします!」
僕「待て待て待て待て(参加するなんて言ってない!)」
A「???」
主催者「!?!???」

…合作経験ゼロの自分のどこを評価しているのか知りませんが、
一回断ってしまうと他の合作募集にも消極的になりそうな気がしました。
改めて募集要項(コミュニティ)を確認すると、用意されていた髪色は
「銀、金、青、赤、茶、ピンク、黒、ハゲ」の8種類(だったと思う)。
この時点で既に「○色:メンバーB」など名乗り出ている人もいました。

「この8種類じゃチョット無理かな。そもそも髪色でキャラ分けを
 今までしたことなかったし…」と思ってしまい、
「じゃあ何色なら自分の守備範囲になる?」と自問してみて…



…主催者に「紫髪キャラの枠を設けてくれるなら参加します」と、
無茶を承知でリプしたところ、あっさり了承されました。
ここで晴れて「正式に合作参加」となったのですが、主催者から
「Skypeを通じて進捗確認をします」と事前説明があったので、
今年の元日にSkypeアカウントを取得しました。



【Skypeの合作部屋に招待される(1/1~)】

アカウントを取得して間もなく、「髪色合作組」というSkype枠に
招待されました。その時に参加表明していたメンバーは12人。

その後「とりあえず合作に興味ありそうな人連れて来たから、
あとは主催者さんヨロシクねー」と巻き込まれたメンバーや、
「清水の舞台から飛び降りるつもりで、大物CさんとDさんに
オファーしてみる」と正月テンション丸出しのメンバーまで
いたりして、妙な雰囲気でSkype会議(?)が始まりました。

元日は「00:00~2:00」「17:00~19:30」「21:30~25:00」
この3つの時間帯で会議が盛り上がりました。
この時点ではまだメンバー募集中で、参加メンバーの間でも
担当パートが確定していませんでした。中には
「○○の髪色が△色じゃなかったら、ここに参加していない」
息巻いているメンバーもいました。

ツイッターでは相互フォローの関係だったのに、その後全然リプも
タイムライン浮上もなかったメンバーがSkypeだとよく喋ってたり、
他にもツイッターとSkypeではまるで別人格の口調の人がいたり、
「あの人たちって、こんなに仲良しだったんだ」と気付かされたり
などなど、Skype開設24時間少々でグルグル目を回していました。
その様子を「初めてケータイを手にした子」のように楽しんでました。

その一方で「合作クラッシャーのEさんが参加している時点で
もう不安なんだが」と、冗談とも本気とも取れるコメントもあり、
初心者ながらに「自分が足引っ張らないようにしないと…!」と
決心したのでした。

※合作クラッシャーとは※
会議に参加しない、締切守らない、趣旨と異なる動画を作るなど、
文字通り「合作をぶち壊しにする戦犯、または常習犯」のこと。




【グループ通話による会議開始(1/3、1/10)】

その前日(1/2)は枠内にメンバーがあまり集まらなかったこともあり、
構成や担当パートの割り振りも決まりませんでした。主催者の呼びかけで
1/3の21:00からグループ通話が開始。自分は開設当初(1/1)から
「自宅でマイク接続は無理。テキストチャットで参加します」と
断っておいたので、皆様の会話が聞けずにボケ~ッとしていたら、
「えっちるさんも通話加わったほうがいいですよー」と、
同じくテキストのみで参加しているメンバーからコメントを受けました。

…そう、Skype初心者だった自分は「受話器アイコンをポチる」ことを
知らなかったのです。その後、皆様の肉声及び会話の内容を初めて聞いて
「こりゃ思った以上にカオスな枠に参加しちゃったかもw」と思いました。

今後作られていく動画素材などを皆で共有&閲覧できるアプリとして
「Googleドライブ」を使うことになりました(もちろん自身初体験)。
文字通りGoogleアカウントを持っていれば誰でもドライブ作成や
加入も可能です。そこに納められたデータを更新したり編集すると
「更新履歴」がアカウント名と共に残されます。…で、出来上がった
ドライブ部屋に各メンバーがそれぞれテストで(ネタ系の)画像を
入れたりしていたのですが…

F「あれ?Gさんのアカウント…、これ本名!?」
G「えっ…!?……あああああ!?$@#%?☆」
H「マジやばいって、○○さんw(←Gの本名)」
I「○○さん、チャレンジャーだわwww」
G「ちょ、ま!??! ヤメ、ヤメローー!」

…マイPCを本名で登録していたらしく、そのままGoogleアカウントに
載ってしまったメンバーがいました。

その日の会議で決まった事は…
①「第2回ANIMAAAD祭」に参加するつもりで作る
②開幕パート用の「キャラの立ち絵」を各自切り抜いて提出

そして次の会議(1/10の21:00~)で決まった事は…
③BGMが「colorful days」に確定
④参加メンバー17名が確定
⑤各色の担当パートが確定
⑥同時に「紫」担当が自分ひとりになったのも確定
⑦「第2回ANIMAAAD祭」参加のための使用素材の確認


自分は1/3の会議終了後にGIMPを導入して、次回会議(1/10)の
1週間で既に「6キャラ11体」の立ち絵を切り抜いてドライブに
納めてました(ここだけは他のメンバーを上回っていた)。


あとスケジュールの都合上、会議に参加出来ないメンバーには、
主催者を筆頭に議事録をドライブに残したり、メンバー同士が
ツイッターのDMや個別にSkypeを経由して連絡しました。

…その後、GさんはGoogleアカウントを再取得したのか、
編集したのか、とりあえず本名を晒さずに乗り切ったようです。




【進捗会議(2月)】

「結局どのキャラ使うの?」
「どのくらい出来てる?」
「一次締切が3/6だって、みんな把握しているのかな??」
「いやぁ すみませんw 今からやるっすよ!」
「MAD作者の『進捗ダメです』は疑えと・・」
「Jさんは合作の掛け持ち、いくつ抱えてるんだろ??」
「Kさんはいつも最後には間に合わせてくれるから、平気平気」
「Win10のアプデした?」
「AE(動画編集ソフトAfterEffects)の調子悪い」
「ローソンの鹿島ゲットした?」
「Lさんは今イカ(スプラトゥーン)のほうに夢中だから」
「Mさんって土日祝日関係なくいつも帰り遅いけど大丈夫か?」
僕「自分は先週、PC電源逝きました」とか、etc. etc....

近況報告なのか、進捗確認なのか…。
ちなみに2/21は「キャラ立ち絵の提出締切」だったのに、
前日(2/20)の時点で全員(18体)揃ってませんでした。

自分のほうはと言うと、立ち絵はもちろん「紫パート動画」も
ほぼ完成していて、2月中旬には既にドライブに納めていました
※今回の9組の中では2番目のスピード編集

このスピード編集にはいくつか理由があります。

①「紫」は自分ひとりだったので、終始マイペースで作れた。
②参加メンバーが皆スゴイ編集とセンスを持っているから、
 他のパート動画を見ることで焦ってグダグダになる前に
 どのメンバーよりも先に提出したかった。
③ここまでのSkype会議の内容から、パート動画の構成ヒントを
 自分なりに見出していた。
④3月に「第2回ANIMAAAD祭」の告知記事とCM動画を投稿するため、
 さっさとこっち(紫パート動画)を終わらせたかった

…こんなとこですね。実際にメンバーからは
「えっちるさんのは、もうあれでいいんじゃないかな?」と
お墨付きを頂いたし…。

あ、そうそう、言い忘れましたが、この頃には
「ハゲ頭」パートはボツになってましたw




【締切直前会議(3月)】

最初に決めていた最終締切は4/2だったのですが、この頃から
会議の度に「n次締切」とカウントされるようになりました。
この辺りから「早く作れ」「今どこ?」などなど、
本気で尻を叩かないとマズイ状態のメンバーが出始めました。

進捗確認と同時に「もし間に合わなかったら、どーする?」
話題(ネタ)も少しずつ浮上して来まして…

「とりあえずNさんは東京来たらフリー素材にするから」
「焼肉か、回らないお寿司にしましょう」
「2000円×16人=32000円」
「指だな(←訳:指摘めてもらおうか)」
「東京湾にコンクリ」
「Oさんとは(物理的に)近所だから、いざとなったら直接家に行く」
僕「近所ってすごいな。茨城の職人さんっているのかな?(小声)」
一同「違~う」「知らな~い」
僕「…………」


既に完パケのパート動画を提出していたメンバーもいましたが、
最後に各パート動画を取りまとめるメンバーが、

「完パケ出した人も、4月中旬まででしたら大丈夫ですから、
 手直しする際はご報告下さい」

とコメントしました。自分は2月に提出した動画に少し手を加えて
3月中旬には「完パケ」として提出していました。




【本当に締切直前会議(4月)】

まだ出来上がっていない(出来上がる兆しも見えない)
メンバーが出てきました。その一方で、既に完パケ動画を
ドライブに納めたのに「春アニメのキャラを追加するかも」と
まだ素材を探しているメンバーもいました。

4月の頭に「黒パート動画」が納められました。
ラフで繋がった動画を確認したのですが…



黒パート動画の最後の1フレームが「白バック」でした。
この直後いきなり「紫パート動画」に鮮明に切り替わったのが
自分の中で違和感を覚えたので…



紫パート動画の最初の数フレームに「白いフェードイン」を加えました。
これを「本当に完パケ動画」として再提出しました。


さすがにもう編集することはないだろうと思っていたのですが…



(画像上:西川葉子@三者三葉)
(画像下:雲雀丘瑠璃@あんハピ♪)
春アニメにも魅力的な「紫髪ヒロイン」が出てくるし、


(涼風青葉@NEW GAME!)
夏アニメのPVにも「紫髪ヒロイン」が出てくるし、
…この際、全部ぶちこんだろか!と考えもしました。
結局面倒臭くなって断念したのですがw




なんだかんだでクラッシュする(締切を落とす)ことなく、
無事に動画が出来上がったのは見ての通り。
「間に合いそうも無かったメンバー」に対して、主催者や
他のメンバーがどうやって彼らの尻を叩いたのかは不明です。
※知らないほうが良いこともあるw(ざわ・・

以上をもって、合作の制作痴話を終了します。
今後の動画制作及び動画鑑賞のネタにでもなれば幸いです。

合作はいいぞ

…あ、最後に冒頭のクイズの答えを。

※12時の位置から時計回りに※
緑:百合崎ミラ(Dimension W)
茶:天海春香(THE iDOLM@STER)
金:九条カレン(きんいろモザイク)
紫:リゼ(ご注文はうさぎですか?)
赤:佐倉杏子(魔法少女まどか☆マギカ)
黒:黒木智子(私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い!)
銀:竹中半兵衛(織田信奈の野望)
緑:鶴屋さん(涼宮ハルヒの憂鬱)
ピンク:ルイズ(ゼロの使い魔)
青:シアン(SHOW BY ROCK!!)
銀:立華かなで(Angel Beats!)
金:ハッカドール1号(ハッカドール THE あにめ~しょん)
赤:一色あかね(ビビッドレッド・オペレーション)
紫:仲村ゆり(Angel Beats!)
茶:間宮あかり(緋弾のアリア AA)
ピンク:鹿目まどか(魔法少女まどか☆マギカ)
青:小路綾(きんいろモザイク)
黒:暁美ほむら(魔法少女まどか☆マギカ)

この画像は各メンバーが提出した立ち絵と、某メンバーが
作ったタイトルロゴをお借りして作りました。

そんじゃ、また☆

皆様こんばんは。

前回の記事の続き(MAD制作裏話)です。




今回は「⑤⑥キャラ立ち絵と影」の編集部分の説明をします。
そして「紫パート動画」全体の補足説明、さらに余白を使って
「合作こぼれ話(=裏話暴露)」をしていこうと思います。
ゆりっぺろぺろぺろぺろぺろ❤️

※以後キャスト・スタッフの敬称略

※合作メンバーは適宜「メンバーA」「メンバーB」…と表記




ここで前回の添付資料を再び掲載。


7キャラのうち3名の立ち絵の元素材に注目。




枝垂ほたる(だがしかし)リゼ(ごちうさ)の元素材は
右側が切れています。絵心ゼロの自分には合作主催者のように
「足りない部分を描き足す」ようなテクは持っていません。

パート動画で「7キャラを左右交互に配置する」構成を練りました。
他の5キャラは全身像がある(=見切れている部分が無い)ので
画面の左右好きなほうに配置が可能でしたが、この2キャラは
必然的に「画面右側に配置」となりました。
※枝垂ほたるの元素材の背景は「透過」じゃなく「白」です。









杉浦綾乃(ゆるゆり)の元素材。つま先部分がロゴで隠れています。
ここはGIMP編集前にペイント(OS内蔵)で茶色を上塗りしました。
GIMPにも「筆塗りツール」はあるんだけど、普段の記事や
ツイッターの添付画像の処理で「ペイントによる上塗り」を頻繁に
使っているぶん、そっちのほうに一日の長があったもので…。






んじゃ、いよいよ「立ち絵と影の動き」について説明します。
普段使っている編集ツール「LoiLoScope2」の作業画面を載せます。
入力しているコマンド名や手順がズレている部分も出てきますが、
やっていることは他の編集ツールと大きく変わらないと思います。
※モデルは東條希(ラブライブ)

用意するのはもちろんこの2素材↓
 
東條希の立ち絵(画像左)と、その影(画像右)です。
今回のキャラ切り抜き作業で、一番時間を費やしたのが東條希です。
風になびく髪の毛が、もう細かくて細かくて…(汗)。
でも腰周りからフトモモを切り抜く時はハァハァprprしたぜw

合作全体では紫パートの登場は「2:49~3:01の約12秒間」ですが、
ツール編集してる時は当然「0:00~0:12の約12秒間」になります。
その中で東條希のパートは「0:01::34~0:03::07」です。
今回は60fpsに設定しました。「::34」は「34/60秒」を意味します。

ここまでの情報を踏まえた上で編集ツールのタイムラインを紹介。


今回の記事作成のため、もともと出来上がっていたフォーマットから
東條希の部分を外しました。そして更に見やすくするために
「③④枠に入れたキャラ動画」も外しました。



 

「東條希(影)」を投入。もともと画像データが大きかったので、
そのままタイムラインに投入したら縮尺が70%になりました(画像左)。
これを80%に拡大(画像右)。



タイムラインに合わせて起点、折り返し点、終点の3地点の座標を決めます


(0:01::34)起点 [X:Y]=[600:360]


(0:02::22)折り返し点 [X:Y]=[1050:360]


(0:02::34)終点 [X:Y]=[950:360]

影の動きが決まったら、同じ位置に「立ち絵」を投入します。


このままでは「影」の下に「立ち絵」が同じ動きで納まっているため、
影を削除するか作業テーブルの下へ移動させないと立ち絵が見えません。
そこで折り返し点から終点までの12フレームで影と立ち絵を交互に
出しながら終点の「立ち絵」まで移動させます。

…う~ん、移動させるというよりは「邪魔な素材を除去する」って
表現したほうがいいのかな…?



ここで活躍するのが「はさみツール」です。
文字通り「ひとつの素材をタイムライン上で分割」するツールです。


「0:02::22」から「0:02::34」まで2フレーム間隔で素材を分割します。


赤く囲った部分を削除します。
 

タイムラインの空いた部分を上部に詰めます。そして終点部分は
「立ち絵」の背後に「影」を出すため、素材の上下位置を入れ替えます




終点部分。このままでは「影」は「立ち絵」の真下にあるため、
全然映りません。そこで「影」の位置を「立ち絵」から少しズラします


立ち絵 [X:Y]=[950:360] / 影 [X:Y]=[963:360]



動画と異なり、キャラ立ち絵は徐々に登場させようと思いました。
※徐々に登場させる=素材の透過率を100→0%へとシフトさせる



ここで使うのは「トランジションツール」です。







「透過率100%」からスタートして30フレーム後(0.5秒後)に
「透過率0%」になるように設定しました。画像だと
影がボヤ~ッと浮かび上がるのが確認しづらいかな?




以上の編集をすることで「⑤⑥キャラ立ち絵と影」の動きが完成します。
どのように動いていたのかは、動画を見て確認して下さいね。

う~ん、今回は暴露話までするつもりだったのに、
またいつもの悪い癖(=無駄に説明が長い)が出てしまった。
次回こそ暴露話をしようと思います。

そんじゃ、また☆

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